第696話 【大帝城】
「ここは...?」
「ケロナちゃんは初めてだろうから教えておいてあげる、ここが【大帝城】、我ら【大帝軍】の本拠地となる【
その言葉に驚いた私は外の風景を眺めてみました。
すると、地上に先ほどまで私達が立っていた【ターランド王国】が見えたので更には驚きます。
「こんなに大きな城が空中に浮いていたら下から丸わかりなのでは?」
と言う疑問が生じたのでライファー様に聞いてみます。
「大丈夫、我らが【大帝】様の魔力でこの【大帝城】は常に外からはその全貌が見えないようになっているのよ、この【大帝城】を感知できるのは【大帝】様の【眷属】となった者達のみと言うわけね」
「なるほど...」
私がコクリと頷くと、ライファー様はこう呟きました。
「ケロナ、貴女ももう【眷属】なのだから、この城の探知はできるはずよ」
「...」
私は言葉を選びながら慎重に続けます。
「はい、その通りですね」
「じゃあ行きましょうか、私の【眷属】として生まれ変わった姿を他の【帝王】達に見せてあげましょう」
彼女はそう言いながら私を【大帝謁見の間】へと案内してくれるのでした。
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