第697話 【大帝城】②

 〜大帝謁見の間〜


 そこは広々とした空間で、その中央には青髪の裸の少女が氷漬けにされた柱がそびえ立っている。


 妙に惹きつけられる容姿をしているその少女から目を離せられないでいると、ライファー様が氷の中の少女に対して膝まづきこう言いました。


「【大帝】フリーズ=ディスティア様、【風帝】ライファーが【次元龍】の一部を【眷属】と致しました、こいつの処分をどう致しましょうか?」


 そう呟くが氷漬けにされている【大帝】からは返事が返ってこない。


 しばらくそうしていると、彼女はゆっくりと立ち上がり私にこう言いました。


「【大帝】様は何も喋らない、と言うことは私の自由にしても良いってことよね? しばらくの間は私の【眷属】として働いて貰うからよろしくね、ケロナちゃん」


 彼女はそう微笑みながら私の肩を叩く。


 そしてその場を後にしようとしていると...。


 ギギィ...っと扉が開き白髭の執事姿の男が姿を現すのでした。

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