第698話 【大帝城】③
「ラグネル」
ライファー様が後で現れた男を見てそう呟きました。
「ライファー、もうお遊びはいいのか?」
「ええ、新しい私の【眷属】も手に入ったし、この地にはもう用はないわ、後は【大帝】様がお目覚めになるのを待ってから今後の方針を決めましょう、具体的にはこの子の中にいる【次元龍】に対してのね」
ふふっと笑う彼女の笑みに私はゾクリと背筋が凍ります。
(なにっ!? 今の感じ...!)
私はライファー様の【眷属】のはずなのに、その笑みには悪意のような物を感じ取りました。
「そんなに怖がらなくて大丈夫よ、ケロナちゃん」
彼女はそう言いながら私の頭を優しく撫でてきます。
彼女の優しさに深く【魅了】されてしまう私。
「ライファー様...♡」
「ふふっ、いい顔よケロナちゃん」
2人の世界を作っていると、ラグネルが横槍を入れてきます。
「ゴホン、2人の世界に浸るのもいいが、そっちの青髪の少女は【次元龍】の依代なのだろう? そんな危険物を【眷属】にするとは...、ライファー、貴様は一体何を考えている?」
その質問に対してライファー様が出した答えは...。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます