第235話 とある依頼
さあ気を取り直してこの町初の依頼を受けよう! と依頼版を見ていると、突然レイナの後ろについていた強面の男達が言い寄ってきた。
着物家にいた辺りからずっと一緒についてきていたので今更言い寄ってきても何も思わないが、そっちがその気なら返り討ちにするつもりで身構える。
「そこのお嬢さん! 恐れながらその長い耳を見る限りエルフと見受けますが間違いはないでしょうか?」
(思ったよりも紳士的!!)
怖い顔からは想像もつかないくらいに対応が良かったので思わずズッコケそうになった。
レイナはそんな男達にちゃんとした言葉を返す。
「はい、私は確かにエルフですが何かエルフに用でもあるのでしょうか?」
「はっ...、実は...」
〜少女対談中〜
「はい、なるほど、その組の若頭が最近寝込んでしまったと...、そして町の医者達ではどうしようもなかったと言う事ですね」
「へい、エルフと言えば長い時の間を森の中で住んでいると聞きます、その知恵を駆使してどうか若を救ってくれないでしょうか?」
「報酬次第ですが、取り敢えずその人の状態を見ない事にはなんとも言えませんね...、取り敢えずその方のいる場所に連れて行って貰えませんか?」
「へい、喜んで」
2人の会話を聞いていた私達も当然連れて行かれる事になったんだけど...。
あれっ? これってもしかしてヤ◯ザの家に上がり込む感じ?。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます