第314話 キノコ料理②

 しばらく調理を行っていると、皆がお風呂から出てきました。


「さっぱりした〜」


「良いお湯でした」


「お先にお風呂頂きましたわ」


「皆さんと一緒にお風呂に入るなんて...、ちょっと恥ずかしかったです...///」


 レイナは皆とお風呂に入る事に慣れてきたみたいだけど、プラルはまだ加入したばかりなので恥ずかしいようだ。


「ははっ、プラルごめんね、全員一緒に入らないとお湯が勿体ないからそうしてるんだ」


「でもケロナさんは一緒に入ってませんでしたよね?」


「ええ、私は調理をしないといけないから、後で入るんだ」


「っで、その間に料理が冷めてしまわないように見張るのが私とサラって訳」


 そう言いながら鍋を火で点火して温めてくれているレイナ。


「その間に私がお風呂に入ってくるんだよ」


 2人に鍋の温めを任せている内にお風呂に入る私。


 〜少女入浴中〜


 〜入浴終了〜


 私が入浴を終えてお風呂から出てくると、涼しい風が部屋中に吹いていました。


「あっ! 涼しいじゃない、これどうなってるの?」


 私がそう呟くとレイナが答えました。


「私が氷魔法を生成してサラが風魔法で部屋中に涼しい風を送ってるんですよ」


 サラも高レベル帯になったからか、さまざまな種類の魔法を上手くコントロール出来るようになったとはいえ、ここまで上手になっているのかと少し感動する私。


「この風ってサラがコントロールしているの?」


「そうだよ!」


「へぇ...、魔法の扱いが上手になったねサラ」


「まあね♪ これまで一緒に冒険したし、レイナお姉ちゃんと沢山勉強したからこのくらいの魔法コントロールはもう楽勝だね〜」


 余裕そうな笑みで風魔法を上手くコントロールしているサラを眺めながらも、私は今日作ったキノコ鍋を皆の前に披露するのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る