第315話 キノコ料理③

「じゃあ食べましょうか」


 そう言いながら私が鍋の蓋を取ると凄く良い匂いがしてきました。


「ふあぁぁ...良い匂い♡ これは醤油の香りですか?」


 レイナの言葉に私は答える。


「そうだよ、味付けに醤油を使ったし味付けをまろやかにするためにお酒をちょっとだけ入れてるんだ」


「やっぱりそうなんですね! 醤油の良い匂いが開けた瞬間から香ってくるので食欲をそそります♡」


「サラはもうお腹ぺこぺこなんだから早く食べようよ!」


 妹が今すぐにでも手を出しかねなかったのでそろそろ食べましょうか。


「「「「「頂きます!」」」」」


 そう言いながら私が皆のお椀に鍋の具材を入れていきました。


「今日の鍋にはキノコしか入ってないから、ある意味キノコパーティっぽいね!」


 そうサラが言いながら美味しそうにキノコを頬張りっています。


 そして...、いつもの感想を述べました。


「おいしい!!」


 相変わらず簡素な感想を叫ぶ妹を見て皆が笑い声をあげる。


「では私もいただきましょうか...」


 はふはふしながらゆっくりキノコをかじるレイナの感想は...?


「うん! 醤油の味がちゃんと染み出していてキノコと合っていますね! でもやはりキノコだけだとちょっぴり物足りないかも知れません...」


 そう良いながらもどんどん食べる彼女の食べっぷりは最高だ。


(どうだ! 私の作ったキノコ鍋は美味しいだろう!)


 と目の前で言いたくなってしまうが、それは我慢だ。


 そうしているとふと気になったので、一応エリーゼとプラルの感想も聞いて置く事にするのでした。

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