第616話 少女アイナ③

 〜翌日〜


 私は約束通り同じ公園にやってきました。


 するとアイナとハルトが既にベンチに座って話しているのが見えたので近づいてみます。


「よっ!」


 ハルトがこちらに気がついたのでこちらも軽く会釈をして返しました。


「じゃあ行くか」


 そう言いながら昼食の美味しい場所へとあんなしてくれる。


 〜龍雷件〜


 店先にある龍の看板が凄く迫力ある店にへと入って行く彼らに連れられて私も入ってみました。


「はいらっしゃい!! 3名様でいいですか!?」


「3名だ」


「3名様ごあんなーい!!」


 ハイテンションな娘に案内されてメニューを見てみました。


「ここは中華の店でな、ラーメンが絶品なんだ」


「ラーメンか...、悪くないな」


 私は取り敢えず醤油ラーメンを大盛りでチャーシューマシマシで頼みました。


「後ついでに餃子3人前と唐揚げ6個、炒飯大盛りにデザートの杏仁豆腐も頼む」


 私の注文料の多さに少し引いているハルトの顔を見るのが面白いですね。


「まさか...ケロナはそれを一人で食べるのか?」


 そう聞いてくる彼に私は言いました。


「まあね」


(本当は一人でも食べれるだろうけど、ミルシュの分も考えるとこのくらい頼まないとね)


 このくらい頼めばまあまあお腹一杯になるでしょう。


 意外とミルシュが沢山食べるのでこのくらい頼んでおきたいのでした。


 彼は呆れた顔をしていましたが、昨日の礼をすると言ったのは彼の方なのでちゃんと報酬は受け取りましょうね。

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