第532話 ポニーの言語取得⑤
私がポニーさんの自室に入ってみると無くなった筈の皆の装備品を打ち直している彼女の姿がありました。
「ポニーさん!? 何をやっているんですか!?」
私が皆の武器を彼女から取り上げようとすると...。
「あっ!!」
彼女は私の腕に飛びついてきて何かを訴えるような瞳で見てくる。
この部屋の状況と彼女の瞳からとある事を察しました。
「...もしかして、私たちの武器を強化していてくれたんですか?」
彼女は私の言葉に首を縦に降りました。
彼女の打ち直していた武器達は打ち直される前よりも磨きがかかっておりよく切れそうです。
私は「はぁ」とため息を吐きながら彼女にこう言いました。
「ポニーさん? 次からは勝手に皆の武器を持ち出すのではなく一言かけてから持ち出してくださいね」
「...」
彼女は言葉が分からないようでしたが、こくりと首を縦に振りました。
言葉は分からなくても心の中でわかってくれたようなので良しとしましょうか。
「でも、あんまり根を詰めないようにしてくださいね」
私はそう言いながら彼女に武器を返して皆にも理由を言って分かって貰いました。
〜更に数時間後〜
皆の武器の調整が終わり試し切りをしてみる事になるのでした。
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