第336話 メイア⑬
ポタ...ポタ...。
右腕の方から伝わってくる自分の血が地面に落ちる音が聞こえる...。
それと同時に激痛が全身を駆け巡りました!
(痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!)
その思考から逃れる為に私は自身の体に回復の魔法をかけます。
「【
どうやら【死の槍】の効果時間は短いみたいで、私を磔にした後直ぐに消えてくれたことだけは幸いでした。
「さあ、ケロナお姉ちゃんどうするの?」
私の眼前には武器を持った玩具の兵隊達が身構えています...。
かくなる上はこれしかないでしょう!
一瞬だけ【砂鉄水】をばら撒いて目隠しをします!
本当に一瞬なので声を出す間もないでしょう。
その間に私はこの部屋から抜け出します!!
(私だけじゃ敵わないけど...、皆と一緒なら勝てるくらいの戦力差だ...、ここは逃げるが勝ち!!)
一目散に逃げだす私に彼女は追ってくる気配がありません。
(なんだ! やっぱり足は遅いんだ!)
見た感じ足の遅さをカバーするために玩具の兵隊達を使役していることは予想がついたので後は逃げるだけです!
そう思って扉から抜け出した先は...。
「えっ...ここって...」
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