　砂浜...。

　私が見据えているのはそんな場所でした...。

　蒼く澄み渡っている筈の海には無数の死体に埋め尽くされていました。

　所々で魔法と剣のぶつかり合う音が聞こえてきます。

　そんな中、私が相手にしていたのはた（・）だ（・）の（・）人（・）間（・）に（・）も（・）見（・）え（・）る（・）男（・）でした。

　しかし、その男からはとんでもない圧迫感を感じます。

　しかし、私にも頼りになる5人の仲間がいました。

　見た目的に竜族の男が1人、悪魔の男が1人、鬼の娘が1人、小さなツインテールの娘が1人、聖人の様な亜人が1人私の後ろで身構えているので、私と一緒に戦ってくれる様でした。

　それらの仲間と一緒に極限たる一撃を目の前の男に放つ私達でしたが、男の放った魔法により私達の一撃は簡単に弾かれてしまいます！！

(嘘...)

　私は思わず声を上げました。

　私の力はこの手の中にある刀（・）によって大幅に増幅されていると言うのに、それらを加えた私達6人の同時攻撃を彼はたった一人で弾いてしまったのです！

　大陸さえも吹き飛ばしてしまいかねないほどのエネルギーを持った私達の一撃を彼は一人で防いでしまったという現実に尻込みしながらも刀を振るう私！

(このっ！！)

　しかし、私の攻撃はあまり聞いていない様子でした。

「ちょっといてぇな...」

　それくらいのコメントを残した彼は私の仲間を全員倒していく。

　まさしく神（・）の（・）如（・）き（・）身（・）の（・）こ（・）な（・）し（・）を見せつけてくる彼に対し、私は全身から【蒼いオーラ】を全開にして立ち向かいましたが...。

「【◯◯◯◯】」

　と言う言葉とともに私は砂浜に倒れ伏してしまいました。

(あっ...ぐっ...み...皆...！)

　私がそう呟いた視線の先には倒れ伏した仲間の姿がありました。

(そ...そんな...)

　圧倒的な力を持つ男の存在を目の前にして体が動かなくなる私。

　何をしても効かない者の存在に私の闘志は完全に消えかかろうとしていた時でした。

　何故か見覚えのあるピンク髪の幼女が現れて手を差し出してくれたのは...。

　特に彼女からは強い力は感じられませんが、彼女からは何か不思議な力を感じられずにはいられません。

　私が思わず彼女の手を取ると世界は白く染まり倒れ伏した仲間達が再び立ち上がると言う【夢】を見ているのでした。

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