第381話 安静と次の目的地
〜【
私は森の中で目立たない様に【木の家】を生やしてひっそりと隠れていました。
そして周辺の森に結界を張り絶対に迷ってこの場所に辿り着けないように工夫を凝らしておきます。
サラにケロナの容体を見てもらう事にして自分は次に打つべき手を考えていました。
(やはり...、今は武装をちゃんと整えた方が良さそうですね...)
皆の武器をメイアのダンジョンに置いてきてしまっているので、戦力が凄く落ちてしまっているのです。
なので次に行う最優先事項はやはり...。
「【光龍】の素材で皆さんの武器を製作しましょう」
私の言葉にエリーゼさんとプラルさんは首を傾げていました。
「えっ...? 確かに強力な武器は必要ですが【光龍】の素材を打ち直せる鍛冶屋がこの辺りにいるのですか?」
とプラルが聞いてきたので答えましょう。
「実はこの近くに近隣の国や大陸と交流が盛んな【行商町トリスタン】があるんですよ、そこでなら腕利きの鍛冶屋があっても不思議ではありません」
「しかし...ケロナお姉様の状態を見る限り、どちらにせよ今すぐには動けませんよね...」
「...そうですね」
私はケロナの容体を見るために彼女が眠っている部屋に向かう。
〜ケロナの眠る部屋〜
私が部屋に入るとサラが「ゆっくり眠っているけどまだまだ動いたらダメだよ、今は休ませてあげよう」と言いながら回復魔法をずっとかけ続けていました。
しかし、傷口もだいぶ塞がっている所を見ると大分怪我の具合は良いのだと思いますね。
「ケロナはどのくらいで動けるようになるの?」
「う〜ん...、2日は無理じゃないかな? この怪我だし」
「2日...、その間にこの場所がメイアにバレなければ良いんだけどね...」
私がそう呟いた瞬間!!
「あっ...ぐっ...み...皆...!」
といきなり寝言にしては生々しい声で叫にながらベッドの布をぎゅっと握りしめて苦しんでいるケロナの姿が見えてしまい不安になるのでした。
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