第309話 ここを野営地にしようか

 皆と合流してしばらく歩いていると切り開かれた場所に出たので今日はここで休みましょうか。


「皆、今日はここで休みましょうか」


 その言葉に賛成の者と反対の者がでる。


「ええ〜!! 私はまだまだ歩けますわよ!」


 そう呟くエリーゼでしたが...。


「そうですね、私はケロナに賛成です、昨日から休まずにエリーゼさん達を捜索していたので流石に疲れました」


「サラももうダメ...」


「すみません、私も洞窟内でずっと見張りをしていたのでちょっと休みたいです...」


 エリーゼ以外の者が疲弊しているのはよく分かった。


「まだ元気そうなエリーゼには悪いけど、今日はここで休もうか」


「皆がそう言うのでしたら...、仕方ありませんわね」


 渋々ながらも承諾してくれるエリーゼはまだ元気そうだったので別の仕事を渡しておこう。


「エリーゼはまだ元気そうだし、私と一緒に食べれそうな食料でも探しにくいく?」


「お姉様と一緒にですか!?」


 さっきまでの渋々顔が嘘のように嬉しそうな表情にしながら尻尾を揺らす彼女。


「ええ、また干し肉っていうのも味気ないし、運良くここは食物の宝庫な森だから探せば食べれるキノコや野草が生えてるかもしれないでしょ」


「はいっ! お姉様と2人きりで森の中を探索できるのなら最高ですよ!」


 という訳で、レイナ達3人は【木の家ツリーハウス】内で休んでて貰う事にして、私達は森の中に食料を探しに出かけるのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る