第591話 【風龍ルディラ=マルクス】

「実は最近【風の双丘】と呼ばれる地域で【風龍ルディラ=マルクス】の封印が解かれたとの情報が舞い込んできました、その討伐にミカさんのような人が入ってくれればこちらとしても心強いのですが...」


 そこからは長ったらしい話となったが、簡単に言えば【風龍ルディラ=マルクス】が復活したので討伐を手伝って欲しいとのことだった。


 勿論仕事を受ける私達だったが、こちらから条件をつける。


「まず私達だけで挑むから増援はいらない」


 私がキッパリとギルド職員にそう呟くと、彼はこう言いました。


「いえ、そう言うわけには...、せめてバックアップできるように冒険者側から部隊を送っておくことだけは嘲笑してください、相手はもはや災害級とでも言うべき強大な相手なんです! 一国の魔術師が総出になってようやく封印できた化け物なんです! 時は一刻を争いますが、今はこの国有数の騎士と魔術師が揃うのを待ってから全員で向かうべきなんです!」


(一刻を争うのに騎士と魔術師が来るのは待つのか...)


 まあ、これは仕方がない事でしょう。


 私もミカもそこだけは了承して一応王国からの派遣が来るのを待つことにしました。


 その間が約2日と言うわけでその間は特訓に戻る事にするのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る