「...空気が変わりましたね」

「...そのようだな」

　先ほどまで余裕の笑みを見せていたカトラは無表情になり俺のことをしっかりと見つめていました。

「では行きますよ」

「かかってこい」

　俺は剣をしっかりと握りしめて彼女の第一撃を受け止める！！

(ぐっ...！　重い！！)

　剣と刀のぶつかり合いに押されそうになるが自分の力を信じて盛り返した！

(俺が負けたらプラルちゃんは死ぬ！)

　その思いだけを胸に彼女の攻撃を受け切りなんとか堪えました。

「なかなかやりますね、ではこれではどうでしょうか？」

　彼女は左手を広げて5枚のお札を見せつけてきました。

「【妖術・雷電】」

　彼女はそう言いながら5枚の札を俺に投げつけてきます。

「こんなもん全部切り裂いてやる！」

　そう言いながら札を切り裂いた瞬間！

　ビリっ！

「えっ...？」

　切り裂いた瞬間から俺の全身に電撃が走りました。

　ビリリリリィ！！！

「うわぁぁぁぁぁ！！」

　電撃に全身が包まれると俺は剣を地面に突き刺して膝を着きました。

(くっ...、強い！)

　自分に回復魔法をかけてなんとか立て直しましたが、やっぱり1人では勝てるビジョンが見えません。

　俺は剣を握り直しながらも放心状態のレイナの方を見ました。

　そして大きな声で「レイナちゃん！！」と叫びながら彼女に向けて【電撃（サンダー）】の魔法を唱える俺なのでした。

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