第670話 【フィルア王国】再び⑥
「ミカが如きがこの俺を殺す? 以前の俺ならばワンチャンあったかもしれないが、この鬼の力を宿した俺に敵うはずがなかろうが!!」
そう良いながら巨体を生かした一撃を繰り出そうと彼が一歩を踏み出した次の瞬間!!
ガラガラガラ!!
「なにっ!?」
いきなり彼の片足の地面が崩れ去り体勢が崩れる!!
(ミカの奴...、やりやがった!)
今何が起きたのか簡単に説明すると、アカギの攻撃に合わせてタイミングよく小さな落とし穴を作り出したのです。
それも見ただけでは分からなように地面の見えない部分のみを土魔法で砂にし、中身がスカスカな部分に巨体のアカギが踏み出したからこそ、地面が崩れ去って落とし穴のように起動したのでした。
これはミカが土魔法を使ってくると知らなければ避けようのない初見殺しです!
あまりにもミカの落とし穴を作るタイミングが良すぎて回避などできるはずがありません!
「うぉっ!!」
大きな声を上げながら、思いっきり体勢を崩すアカギに一撃を入れるミカ!!
「はあっ!!」
大きな声を出しながらゴーレム少女の一撃がアカギの腹に決まる!!
「がぁ!?」
思った以上に重たいミカの一撃に腹を押さえながら2歩ほど後ろに下がるアカギ!!
「まだまだぁ!!!」
全力で殴り込みをかけてた後に回し蹴りを顔面に決めてフィニッシュを決める!!
勿論回し蹴りを決めた後には既に次の手を打とうとしている辺りが私の弟子だなと思わずにはいられない。
「次っ!!」
そう言いながら駆け出した時にはアカギの変身が解けて元の姿に戻っているのでした。
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