第280話 【生贄】⑦

「うっ...くっ...ひっく...」


「あれれ? もしかして泣いちゃう? 良いよ♡ 泣いてくれて♡ でも泣いちゃったら答えられないだろうから爪と指の間に電撃責め確定だね♡」


 そう言いながら人差し指を私の指先に当ててくる【雷鳴蝶】。


「3...2...1...」


 そこまで言われた瞬間に答える私。


「ゆ...指先!!」


 私の言葉に彼女はこう言いました。


「そう...指先がいいのね♡ 私は優しいからさっきとは違う場所にしてあげる♡」


 なんて言いながら、彼女は他の指先9本全てに電撃を浴びせてきました!。


「ッ!!?」


 いきなりほぼ全ての指先に電撃を加えられたので堪りません!。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」


 先ほどよりも痛みはマシですが、数が多いので結局痛い事に変わりない!。


 再び私は絶叫をあげて口をパクパクさせ、失った酸素を少しでも体内に取り入れようとしてしまいます。


「ああっ♡ 良い顔♡ 電撃に弱い娘がこうやって電撃責めにされている姿を見つめるのは最高ね♡ 大丈夫♡ 貴女の精神が壊れるまでその綺麗な体を虐めてあげるから何度でも気絶しなさい♡」


 ガクガクガクと電気ショックによる痙攣で震える私の体を楽しそうに見つめる彼女に殺意の視線を向けながら、再び気絶させられてしまう私なのでした...。

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