第279話 【生贄】⑥
「うっ...」
私が目を覚ますと【雷鳴蝶】は再び私の体に手を当ててきました。
反撃しようと思っても、まだ体の中が麻痺していてあまり上手に動けません...。
「次はどこを痺れさせられたい? 貴女が決めても良いわよ♡」
彼女はそんな状態の私の手の指先からお腹の辺りまでゆっくりと指を這わしながらこう呟きました。
「指先...、手...、腕...、二の腕...、脇...、お腹...、貴女に決めさせてあげるから堪えなさい♡ そこに最大出力(嘘)の電撃をじんわり加えてあげるから♡」
「ぐっ...!」
私が彼女に鋭い目つきで睨みつけた瞬間!。
バチィ!!。
と強烈な電撃がお腹に当てられました。
「ひぃん!!」
ビクビクビクッ! と私の体が電撃の痛みによって揺れ動きます。
「ひぃん! ですって♡ 可愛い声♡」
思った以上の激痛に私は口で呼吸をしながら涙目になってしまいます。
「はぁ...はぁ...」
「生意気な瞳してるからこう言う目にあうんだよ? さぁ答えなさい...、貴女が自分の意思で何処を虐められたいのか答えるの...♡」
「そんなの...何処も嫌に決まって...!」
私がそこまで言いかけた瞬間!。
バチィ!! バチチチチチチチ!!。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
指先の爪と指の間に強い電撃を加えられて叫び声を上げさせられました...。
想像を絶する激痛に悶絶寸前にまで追い詰められてしまう...。
「ちゃんと答えないからこう言う事になるんだよ? さぁ答えなさい♡ 何処を虐めらたいの?」
私彼女を見つめながらどうにかして逃げようと作戦を考えようとしましたが...。
「早く答えなさい? 3秒以内に答えないまた爪と指の間に今度はもっと長い時間電撃を加えるわよ?」
その言葉に私は絶望寸前の顔を彼女に見せてしまうのでした。
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