第240話 若頭の恋②

(つきあう? 付き合う...?、付き合う!!)


 私は思わず何度も同じ言葉を心の中で念じました!。


(えっ!? 待って!! レイナがもしかして若頭に告白されてる!?)


 聞いてはいけないと思いつつも聞き耳を立ててしまう私!!。


「突然そのような事を申されましても...」


 と否定気味なレイナに食い入る若頭。


「初めてなんです...、僕が一目惚れしたのは...、今まで色んな女の人を見てきましたが、レイナさん! 貴方程の魅力溢れる女性を僕は他に見たことがありません」


 そう言われて凄く上機嫌そうなレイナの声が聞こえてくる。


「そうでしょうね、世界中探したって私ほどの美貌を持つ【魔女】で【美少女】なエルフはいないでしょう」


(自分で自分の事を【美少女】って言っちゃう人初めてみた...)


 ちょっと私も引きそうになっていましたが、恋の行方が気になってしまい聞き耳を立て続ける。


「ところで...、一目惚れとは言いましたが具体的には私の何に惚れたのですか? やはり顔ですか? それとも魔法の技量?」


 自信たっぷりにそう呟くレイナに対し、若頭はこう言い放つ!。


「貴方のその、過剰すぎるほどの自信満々な性格にです!」


「えっ...? 性格に...ですか?」


 まさかの内面に興味を持たれてしまってたじたじなレイナでしたが、彼女の言動が面白いのはここからなのでした。

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