第288話 VS【雷鳴蝶】③

 奴が吹き飛んだのを見て一安心していると、とある事に疑問がいったのでレイナに聞いてみる。


「そう言えばなんでレイナ達はここにホビットの隠れ里があるって気がついたんだ?」


 その言葉に彼女は普通に答える。


「いや、森の中で火事があったら普通気になりますよね? ケロナの手がかりもないし、これはもしかしてと思ったんですよ! 普通なら放置して逃げる所ですが、ケロナがあの中にいるかもしれないと言う魔女の感が働いたので見にきたんですよ」


「ああ...まあそうだよね...」


 普通に考えて森が燃えているのに気が付かない訳がないよね...。


「まあ、なんにせよ助かった、私1人じゃあいつは倒せない」


「そのようですね、でも4人ならどうでしょうか?」


 その答えに私はこう答えました。


「なんとかなると思う」


 私の答えに彼女は笑顔で返してきます。


「おしゃべりはここまでですね、そろそろ戦闘に集中しましょう!」


 そう返してくれた彼女の存在が大きく見えるのはやはり私が彼女の事を信頼しているからだろうか?。


 なんとかガレキの山から這い出してきた【雷鳴蝶】が私達を睨んでくるのだが、先程よりも迫力を感じない。


 数的有利を取った今と1人だった時の戦闘を比べてはいけないが、やはり仲間がいると言うのが大きいのだと改めて実感するのでした。

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