第320話 5人の強さ④
「ではケロナさんのレベルを調べさせて貰います!」
なんかギルマスが改まってそう言ってくるのがめっちゃ恥ずい!!
いや...でも私だって強敵と戦いまくったし、レベルくらい上がって...。
「え〜とそれでは冒険者ランクはE...? ...あれ? 【村娘】? レベルは...1?」
明らかに先程までのテンションと打って変わって冷えたものになっているのが分かる!!
「...」
「...」
私とギルマスはお互いに見つめ合ってこう言われました。
「...残念ですが不合格」
「やっぱりね」
そう言われて当然なレベルなので仕方がないのだが、私は【Sランク】の依頼に同行する事さえできないと宣言されます。
一応レイナが話をつけようとしてくれたのですが、やはりレベル至上主義のこの世界で高ランクの依頼を受けるにはやはりレベルも高レベルでないといけないと言われていました。
「すみません...、やはりケロナを連れて行く事はできないようです...」
頭を下げるレイナに私は別にいいと呟く。
「それよりも、頑張ってきてね、光龍スペル・シールの討伐だっけ? めっちゃ強い古代の龍らしいからちゃんと準備してから行くんだよ」
私が行けなかったとしても、皆強くなったのできっと問題はないだろう。
ちょっと仲間外れにされた気分もしますが、たまには1人で町中をゆっくり探索するのもいいかもしれませんね。
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