第128話 【木の家】の朝②
私はレイナに頼んで火を起こしてもらい、その上で怪鳥の肉を焼いていました。
その間にミストレインで買い揃えたパンを出してナイフで切り目を入れていきます。
「私は大きくサラは小さく、レイナは中くらいで良いかな」
細長いパンの中心部分に切れ目を入れるのには理由がある。
切れ目の部分に焼き上がった鶏肉と綺麗に洗った野菜を挟んで食卓に出した。
「ケロナお姉ちゃんおはよう...」
眠たそうに目を擦りながら食卓に顔を出すサラに私はこう言った。
「早く顔を洗って髪をとかしなさい、朝食を食べ終わったら一気に町まで走るからね」
「は〜い...」
再び大きくあくびをしながら洗面所に向かう妹に水の入った桶を渡します。
「ちゃんと水持っていきなさい!」
「は〜い...」
サラは手間のかかる妹ですね。
まあ、まだお母さんに甘えてもおかしくない年齢ですし、このくらいはしてあげてもいいでしょう。
レイナとサラが洗面所から出てくると同時に朝食が出来ました。
「ほいっ! 鶏肉のサンドパン一丁出来上がり!」
私がそれぞれのお皿にパンを置くと食事が始まります。
「「「いただきます」」」
サラがとレイナがパンを口に含むとこう呟いた。
「このパンと肉美味しいね」
「ふむ、鶏肉に合うタレもあるんですね、ケロナは以外と料理の才能あるんじゃないですか?」
それに対して私はこう返します。
「ただ単にこのパーティ内で私が1番まともな料理出せるだけじゃない?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます