第431話 命の灯火
私が焦るのを楽しそうに見ているエルサの態度は非常にムカつく。
「後18分♡ ケロナ頑張ってね♡」
以前のように子生意気な【死神】に戻っている彼女を睨みつけてこう言いました。
「今はそうやって余裕振ってなさい、ちょっとしたら貴女はあの世に行っているんだから」
「それはこっちのセリフだよ♡ 【死の案内人】を倒せない事にはエルサにとどめを刺すなんて事絶対にできないんだから♡」
お互いに見つめ合い、腹の探り合いをしている余裕はなさそうだ。
私は素早い動きでエルサとの距離を詰めようとするのだが...。
グワッ! と大きな鎌が降ってくるのでなかなかエルサに近づけない。
(【死の案内人】が邪魔!)
そちらに気を取られると【死神】の攻撃に反応ができない。
「【死の案内人】にばかり気を取られてるんじゃ勝ち目はないよ♡ 【
「ぐっ!! このくらい!!」
私は両手を前に出して彼女の炎を【蒼極】のオーラのみで弾き返しました!
私がオーラのみで魔法をかき消したのを見ると彼女は少々焦りを取り戻しましたが、【死の宣告】がある以上彼女の方が精神的優位に立っている事は変わらない。
「ほらほら、早くしないとケロナの命の灯火が消えちゃうぞ♡」
「くっ...! 舐めるな!!」
私はそう叫びながら、一心不乱にエルサに向かって特攻を繰り返すのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます