第430話 【死の鎌】
私がエルサの鎌の一撃を防ぎ切ると妙な悪寒が全身に吹きあられる。
(なに? この感じ...)
私は3歩ほど後退り彼女の方を見つめていると、彼女はクスクス笑いながら説明してくれました。
「さっきケロナが受けた私の技は【死の鎌】と言って傷を付けた相手に【死の宣告】を行う秘伝の技なんだ、これを受けた相手は20分以内に宣告をされた相手を殺さないと自動的に心臓の動きが停止するっていう【死神】の技なのさ」
「わざわざ丁寧に説明するって事はそれだけ自信があるって事だよね?」
「ああ勿論さ、今のケロナでも私を20分以内に倒せるとは思えないなぁ...」
先ほどまで感情的だったエルサが急に冷静になった事を考えると、これは恐らくブラフではないでしょう。
にわかに信じがたい事ですが、本当に鎌で傷をつけただけで相手を殺せる技があるとは思いませんでした。
「...だったら20分以内にエルサを倒すだけだよ!」
そう叫びながら駆け出す私に【死の案内人】が邪魔をしてくる!
「くそ...、邪魔をするな!!」
私がその巨体を思いっきり殴り飛ばしても、少し怯むくらいで時間稼ぎにしかなりません。
(このままじゃまずい!)
焦りゆく私を見た【死神】の笑みには、とてつもないほどの邪念が込められているのでした。
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