第45話 未開のダンジョン攻略②
結果だけ言うと私達のボス攻略はあっという間に終わってしまった。
祭壇にいる大型の白豹を切り刻んだ剣を血払いしながら私の方を見てくるディール。
「よっしゃぁ!! 大物撃破!! またレベルが上がっちまうな!!」
笑顔でそう叫ぶ彼に背を向けながら、私は祭壇の周りを調べる。
(...似てる)
スラナ村で見た祭壇と大体の形が一致していたのだ!!。
「待って!! ディール!! このダンジョンが発見されたのっていつから!?」
私は彼の胸ぐらを掴んで問いただす!。
「な...なんだよ急に!」
「いいから教えて!!」
迫真の声でそう聞く私の迫力に押されたのか彼は答えてくれる。
「確か...
「つい最近? スラナ村と同じ...!」
私がその事に気がついた瞬間!!。
ピカッと光輝いたかと思えば、再びあの聖典が祭壇に現れる!!。
(またあの聖典!!)
私が突如として現れた聖典に気を取られていると...!。
「ぐっ!?」
倒したはずの白豹がいつの間にか立ち上がり、私を尻尾による一撃で壁際にまでふき飛ばしていました。
「やろう!! まだ生きていやがったか!!」
彼はそう言っていましたが、そんなはずある訳がありません。
ディールが確かに首を1突きにしていたのを横で見たのは私なのですから...。
つまり...、奴は一度死んでから聖典の力で蘇ったと言うことになるのだろう...。
(だめ...、そいつと戦ってはだめ...!)
頭を激しく強打したせいで朦朧とする意識の中、最後に見たのは白豹に噛み殺され血を流している彼の姿なのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます