貴方がLv1から2に上がるまでに必要な経験値は【6億4873万5213】だと言われてしまい勇者パーティからは【使えない】宣言されてしまった村娘ですけど仕方がないのでレベルを上げずに最強になります!!
第834話 レベル75の【高位冒険者】自信過剰な旅の純白魔女エルフ【レイナ】さんの魔術師見習い時代!! 短編集!! 第一弾 絵本
第834話 レベル75の【高位冒険者】自信過剰な旅の純白魔女エルフ【レイナ】さんの魔術師見習い時代!! 短編集!! 第一弾 絵本
私は暖炉の前で暖まりながらママの膝の上で絵本を読んで貰っていました。
「レイナ、今日はどの絵本を読んで欲しいのかしら?」
そう言われたので私はいつもの絵本を持ってきました。
「これ! これが良い!!」
私がいつも寝る前に母に読んでもらっている絵本。
それはとある魔女が町に降り注いだ病気を治し、その後で黒幕である魔物を打ち倒すと言うシンプルな絵本。
「その絵本レイナは好きよね」
「うん! 好き!! 私は大きくなったらこの絵本に描かれている【白光の魔女クイナ】のようになるんだ〜」
そう、その絵本の題名は【白光の魔女クイナ】。
いつもその絵本をお母さんに読み聞かせて貰いながら眠りにつくのが私の日課なのです。
「いつものように旅に出ていたクイナがとある町に赴くと、その町は流行り病に侵されていて町人達は困っていました、そこでクイナはいつものように病人を看病し数種類の薬草で調合した薬を作りあげたのです、その薬を与えられた者達は次の日にはすっかり良くなりました」
「やっぱりクイナはすごいや!」
私の笑みを見てママはにっこりとした笑顔を浮かべながら次のページをめくります。
「しかし、病人の看病をしているとクイナはとある事に気がつきました、それはこの病気が自然に発生したものではなくとある魔物によって引き起こされた災害だと言う事に」
そう、ここからがカッコいいのです。
「魔女クイナは単身魔物をひしめく魔の森に乗り込み、病気の発生源である魔物を白く光る炎で焼き払いました」
そのシーンの絵が凄く好きでした。
凶悪な魔物を焼き払い、町にいる全員から感謝されて次の旅に向かうクイナの姿に何度興奮したのかわかりません!。
「こうして魔女クイナは町人や王様に感謝されて多額の褒賞を貰い受けた後に新たな旅に出るのでした...、めでたしめでたし」
ママから聞かされるこの絵本のお話に目を輝かせながら私は言いました。
「ママ! 私もクイナみたいなカッコいい【魔女】になれるかな!?」
その問いにママはこう答えてくれました。
「ん〜...、レイナならきっと立派な【魔女】になれるよ、何たってママ自慢の娘なんですから」
「本当!?」
「ええ、本当よ」
「わ〜い!!」
私はそうやってはしゃいだ後にすぐ眠ってしまうのです。
眠った私にママは静かに口付けをしながらこう言いました。
「レイナ、あなたならきっとクイナを超える魔女になれるわよ、何たってあなたがその
寝静まった私はその言葉を聞く機会は人生中に一度もなく、ついに母が自分の憧れていた【魔女クイナ】だと知る事はなくママとは離れ離れになってしまいました。
パパが言うにはママは遠くに行ってしまってもう帰ってこれないと言ってしましたけど、私は幼いながらに
〜そして数年後〜
15歳になった私の住むエルフの村に本物の【魔女】がふらっと姿を現したのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます