第186話 【港町アルカイル】
私達は到底追ってが追いついてこられないスピードで走り去り、普通馬車で2日はかかるであろう【港町アルカイル】に着いていました。
海の塩の香りに思わず懐かしさを見いだす私とサラ。
「海の香り...懐かしい!」
サラの言葉に私も思わず笑みを浮かべていました。
「そうだな、海は私達にとって命の源だからね」
「うんっ!」
ニコニコな笑顔で広大な蒼い海を見渡す妹を見ていると、私も嬉しくなってくる。
そうしていると一番冷静なレイナがこう言ってきました。
「干渉に浸るのは後にしましょう、今の私達は【シュライン公爵】の一人娘を攫ったお尋ね者なんですから、早くエリーゼさんの船に乗って国外逃亡しないとこの町にも直ぐに噂が広まってしまいますよ?」
たしかに、今は彼女の言う通りだ。
せっかくの港町だからもうちょっとゆっくり見て回りたいところだけど仕方がないだろう。
「エリーゼ、あなたの船はどこにあるの?」
私が抱いている彼女に聞いてみると、どうやら船の格納庫があるらしくそこに彼女の【エリーゼ号】もあるらしい。
彼女曰く彼女が顔を出せばすぐにでも出港できるらしいので先を急ぐ事にするのでした。
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