第350話 【Sランク】討伐完了②
私達が【アイニューズ】に帰ってくると大量の人達が押し寄せてきました。
皆【Sランク】の魔物の姿を一眼見たいのかどんどん寄ってきます。
「ああ! もう! これじゃ進めません!」
私が民衆をどうやって切り抜けようか考えていると...。
「あっ!」
サラが声を上げました。
「どうしたんですか?」
「さっき荷馬車から落ちた光龍の鱗の欠片を持って行った人がいるよ?」
「ああ、【Sランク】魔物の鱗なら欠片でもそれなりの値段はしますからね...、別に良いですよそのくらい、爪とか目とかを奪っていたら流石に怒りますけど...、って今はそんなことよりもこの大衆をどうにかしてください!!」
私達がしばらく民衆の相手をしていると、ギルドマスターが現れてこの場を鎮圧してくれました。
「鎮まれ!! この方達は我がギルドに貼ってある【Sランク】の依頼を受けて達成し帰ってきたのだ!! 散れっ!!」
ギルマスの迫力に民衆はどんどん散っていきます。
ほっと一息吐いた後で私は彼に礼を言いました。
「ありがとうございます、お陰で助かりました」
「いえいえ、このくらい当然の事をしたまでです」
軽い会釈をした後で彼光龍を指差して交渉に入る。
「ところで...、光龍のどの部位を御所望なのでしょうか? 当然ギルドにも多少はもらう権利があるのですが、【Sランク】魔物の素材となると欲しい部分は討伐者側にある程度譲渡しないといけない決まるなので」
そう言われると欲しい部分はだいたい決まっていました。
「私が欲しいのは...」
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