第349話 【Sランク】討伐完了
私の放った魔法が光龍に当たり奴の全身を燃やし尽くします!!
「グギャァァァァ!!!」
甲高い声で悶え苦しむ様を見ながらも攻撃の手を緩めない私達。
遠距離攻撃のできる私達3人は常に魔法を放ったり手裏剣を投擲して少しでもダメージを稼いでいました。
(相手は【Sランク】の魔物! 最後まで気を抜かず全力で当たりましょう!)
3分半もの間、私達はそれぞれの最強攻撃を繰り返してようやく光龍の動きが完全になくなりました。
「やったんですの...?」
恐る恐る倒れ伏した光龍の鱗をツンツンと刀で突くエリーゼ。
私もまだ油断はできないと思い身構えていましたが、それから30秒ほど動きがなかったので討伐したのだと確信しました。
「や...やりましたわ!!」
エリーゼの言葉に私達は有頂天になります。
「【Sランク】の依頼を本当にクリアできたんだよよね!?」
サラも嬉しくなったのか私の方を見てきました。
「ええ、この死体をギルドに持ち替えれば私達4人とも【Sランク】冒険者の仲間入りですね」
「【Sランク】冒険者!!」
その言葉を聞いた瞬間からサラの瞳が輝きを増し始める。
「【Sランク】ってあれだよね! 今のレイナさんよりも凄いって言うやつ!!」
「ええ、今の私が【Aランク】冒険者なのでそれよりも上の階級に皆なれるんですよ!」
自分で言っていて凄い事を成し遂げた物だなと、今更ながらそう思うのでした。
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