第490話 【次元龍】VS【黒牛】⑤
私の放った砂鉄の剣撃が足元から奴を襲う!!
『【メタルダンス】』
奴の足裏を突き刺そうと私の砂鉄が伸びた瞬間!!
パキン...と言う音と共に私の放った砂鉄の剣が折れてしまいました。
『なっ!』
「くく、今何かしたかのう?」
明らかに防御力が上がっている事が今の一撃で分かりました。
『ならば高火力魔法で...!』
私がそう言いながら魔法力を込め直していると...。
「隙だらけだ」
『ッ!! 早い!!』
彼の巨体からは想像も出来ないほどの素早さで私の目の前にまで接近してきたかと思うと、いきなり拳を振るってきました!。
(大丈夫、私にはこの【砂鉄龍】の鎧がある)
そう思っていたのですが...。
ギチチチチチ!!!
強引に砂鉄の嵐の中に手を突っ込んできて私の体を砂鉄の中から引きずり出されてしまいました。
『なっ!?』
「甘い!! お前が【次元龍】の中で
その言葉が何を意味するのかと言う事に考えを割いてしまった結果、私は彼の腕の中で体を締め付けられる!
『うっ...! あああああ!!!』
「そら、苦しめ!! そのまま死ね!! このままこの依代ごとこの世から消し去ってくれる!! 貴様の様な奴でも消してしまえばこれから先に【
徐々に力強くなって行く圧迫感に私の体は軋み続けているのでした。
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