第507話 武器の質
「その刀を見せて貰えますか?」
私の問いに【イーグル団】の頭領であるカジスは「なにが目的だ?」と答えてきたのでこう言いました。
「貴方方の武器がここから見ても上質な物とは言えませんからね、近隣付近を襲っていた【イーグル団】の武装と比較してみようという訳です」
私はそう言いながらアイテム袋からケロナが拾ってきた刀や剣、手裏剣などを取り出しました。
「これを見てください!」
取ってきた武装を彼らに見せると驚きの声をあげる。
「これは!? 何という高性能な武装だ! こんなの我らの装備品にはないぞ!?」
「やはりですか...」
私は次にカトラのいる場所に向かい彼女の装備品である刀をもう一度見せて貰うことにしました。
「何ですか!? こっちは忙しいのです!」
などと言いながら【イーグル団】の団員達と戦っていますが、今の私達に必要なのは確かな情報です。
「悪いですね【
「な...なにを!?」
至近距離での【睡眠】の魔法は避けようがありません。
特にレベルが上がりより強力な【睡眠】となった私の魔法ならば尚更でしょう。
カトラを1発で眠らせた私は彼女の仕込み刀を見てみました。
「やっぱり...、村を襲っていた【イーグル団】の武装と同じ材質ですね...」
「つまり...どういう事だ!?」
キィアが未だに頭の悪い思考をしているので言ってあげましょうか。
「ケロナとキィアが近隣付近で見ていた【イーグル団】はカジスさん達が率いる【イーグル団】とは違うと言うことです...、そして村を襲った方の【イーグル団】の正体は恐らく【ガライ教徒】です」
「「「な...なんだってぇ〜!?」」」
キィアとサラとエリーゼが驚きの声を上げているのでした。
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