第150話 新たな旅路

 私達が旅支度を整えて町の外に出てみると...。


「ぐはは、待っていたぞ!! 不正女共!!」


 この前蹴り倒した男が更に多くの仲間を連れて待ち受けていました。


「...邪魔しないで」


 小声で私は彼らに注意を促しますが...。


「うう〜ん? 聞こえんな〜」


 と答えたので思わず手を出してしまう私。


「邪魔しないで!!」


 ドンっ! と思いっきり殴ってしまったので勢い余って10メートル以上吹き飛ばしてしまう。


「ぐはっ..!」


「あ...兄貴!!」


 連中の中で一番強いであろう男を一撃で吹き飛ばしてしまった後は道を開けてくれたので楽でした。


「サラ、レイナ、急ぐよ!」


 と言いながら走り出す私にサラとレイナは箒に乗って追いかけてくる。


 サラも【箒魔法】が使える様になったので、レイナもスピードを抑えなくて良くなり旅路の進行スピードが間違いなく上がった。


 相変わらず【走る】と言う原始的な方法で旅を再開する私でしたが、結局のところ馬車よりもレイナの【箒魔法】よりもこちらの方が早いので問題はありません。


 どんどん加速していき何度か馬車を抜いて、ついにハーメルンの渓谷へと足を踏み入れるのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る