第354話 ケロナはどこに?
ケロナの事をしばらく探していると夕方になったので、一度落ち合う私達。
「どうですか?」
私の言葉に2人とも首を横に降りました。
「いませんでしたわ...」
「私の方も力になれずすみません...」
「ケロナ...どこに行ってしまったの?」
私達が途方に暮れているとサラがとあるアイテムを手にします。
「こう言う時の為に一着持っておいてよかった」
そう言いながら袋から取り出したのはケロナの普段着でした。
それをエリーゼの前に持ってこう言い放つ彼女。
「エリーゼ、ケロナお姉ちゃんの匂いを嗅いでたどってみてよ」
私はサラの奇策に思わずズルッと滑ってしまいます。
「サラ! エリーゼさんは犬じゃありませんよ!」
と言った次の瞬間!!
「こ...これがケロナお姉様の香り...!」
ケロナの普段着に染み付いた彼女の匂いを一生懸命匂い続けるエリーゼ。
「クンカクンカ...、素晴らしい香りですわ!」
と言いながら歩み始めるエリーゼ。
「クンカクンカ...、こっちの方からこの服と同じ香りがします!」
その光景を見た私が思わず「うわぁ...」と呟いたのは言うまでもないだろう。
そして匂いを辿って行くうちに、ヘンテコな玩具箱の形をした家が見えてくるのでした。
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