第283話 【極限状態】
「がっ!?」
【雷鳴蝶】が
「なに...?」
彼女の手が私から離れると、何故か私の体が自由に動かせる感覚が戻ってくるのを感じます。
胸の奥底から湧き上がってくる【蒼】の力が私の怪我を癒やし、もう一度だけ立ち上がるチャンスをくれたようにも思えました。
(この感じ...! マーカイルの時と同じだ!)
私の中から【蒼】の力が噴出し身を守り癒やしてくれる...。
(気持ち良い...)
その余韻に浸っていると、【雷鳴蝶】が私に電撃を放ってきました。
「このっ! 調子に乗るな!」
先ほどまでは強力な電撃だと思っていましたが、この状態の私ならば...!。
私はパチッ指を鳴らしてとある呪文を唱えました。
「【ケロッとすぱ〜く☆】!」
私がそう呟くと、想像を絶する程の蒼き稲妻が【雷鳴蝶】の放った電撃を押し切って奴に襲いかかりました。
「まさか...押され...!」
蒼い稲妻に貫かれた彼女は壁際まで吹き飛び凄まじい電撃に襲われています!。
「グググ!! 雷に耐性を持つ私がここまでのダメージを...!」
そう呟く彼女を見た私はもう一度別の呪文を唱えました。
「このまま押し込む!! 【ケロっとすぱいらる☆】!!」
弾ける稲妻の中に大量の水を流し込む私!!。
「更にここで...【砂鉄】も使えば...!」
そう思って砂鉄を扱おうとした瞬間!。
パシュン...。
と言う音とともに電撃がなくなり蒼きオーラは消えてしまいました。
その時になってようやく気がついてしまったのです。
【砂鉄】の力と【蒼】の力は同時併用ができないと言う事に...。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます