第525話 高級ウサ豚②

「一応できましたよ」


 そう言いながらウサ豚の肉を皆の前に出しました。


「くんくん...、匂いはいいですね」


「うん、美味しそう」


「食べてみようぜ!」


 3人は私の作ったウサ豚の丸焼肉を食べて見たのですが...。


「「「うん...?」」」


 目がキョトンとしていました。


「なんか...」


「はい...」


「高級って割にはこんなもんか...」


 皆が普通の反応を示していました。


 私も一応いただいて見たのですが、何というか普通の肉でしたね。


(高級肉っていう割にはそうでもないですね...)


 私も皆の意見に同意しました。


 味気ない干し肉よりかは幾分かマシという程度で特段美味しいというほどでもありません。


「高級って言ってもたかがしれてますね、これならケロナの作ってくれた料理の方がよっぽど美味しいです」


 私の言葉に皆が頷いた。


「はいっ、お姉様の作る料理はとても美味しいですからね! 私の未来の旦那様ですから!」


「作って貰っておいて失礼だとは思いますが、その言葉には同意します」


「ケロナちゃんの料理って美味いもんな! また腹一杯食いたいぞ!」


 それぞれの感想を言い合うと奥の部屋の扉がガタンと開き赤髪の少女ポニーが姿を表すのでした。

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