第144話 ヒツジ鍋

 私がヒツジの肉を口に含んでみると...!。


「んっ!?」


 思っていたよりも柔らかい事にびっくりしました。


(柔らか...!)


 それは私以外の人達も思っていたことの様で、皆の顔が驚きに満ち溢れています。


「この肉...、柔らかいですね、とても食べやすいですし甘口のお酒にも合いそうです」


 レイナは相変わらずの感想を呟く。


 そしてサラは...。


「美味しい!!」


 うん、簡潔な感想を述べてくれていた。


 しかし...、思っていたよりも美味しいのには本当に驚いている。


 味はたしかに薄いのだが、そのかわり食べやすさが群を抜いている。


 これなら子供でも楽しんで食べる事ができるだろう。


 だが、そうなってくると少々【マトン肉】も気になってくる。


 どうやら今食べている【ラム肉】がヒツジの雛肉な様で食べやすく、【マトン肉】と言うのが親肉らしい。


 今はサラがいるから食べやすい方を選んだ訳だが、今度一人で【マトン肉】を食べにきてもいいかもしれない。


 ヒツジ肉のおいしさに気がついた私達は手が汚れるのも気にせず、鍋に入っている肉を食べ尽くすのでした。

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