第352話 ついに私たちも【Sランク】!!

 私達のギルドカードに【Sランク】の焼印が施されました...。


 これにより名実共に私達は世界中のギルドで【Sランク】認定される事になります!


 その事に1番驚いているのはエリーゼでした。


「いいのでしょうか...? 私なんかがこんな凄い物を貰ってしまって...」


 そう思うのも無理はありません。


 ほんの数週間前まで完全に初心者だった事に間違いはないからです。


 でも、私は彼女も【Sランク】の称号を貰っていいと思っていました。


「エリーゼさん、それは貴方の実力で得た正真正銘本物の称号です、なので誇る事はあっても恥じる事はないですよ」


 と静かに呟いてあげました。


「そう...ですわね!! これでケロナお姉様も少しは私の事を認めてくれるでしょうか?」


 その言葉に私は笑いながら答えましょう。


「普通に考えて仲間に【Sランク】冒険者ができて認めない人がいないでしょう!」


「で...ですわよね! 心配して損しましたわ!」


 あははと笑う彼女の笑みを眺めながらも、私達が【Sランク】になったと知ったらケロナがどんな顔をするのか想像するだけで楽しくなってくる私なのでした。

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