第498話 勇者キィアVSガライの巫女カトラ

 ...。


 俺は目の前に立ち塞がるカトラと言う巫女の技量を推し測るために呪文を放った!


「【強・電撃ギガ・サンダー】!!」


 強烈な電撃が迸り、一直線にカトラに向かって飛んでいくのだが...。


「ふむ、【次元龍】の使者とは言ってもこの程度ですか...、【次元龍やつ】の底が知れると言う物ですね」


 そう言いながら彼女は俺の電撃をいとも容易く弾き返した!


「なっ!!」


 驚く俺に彼女はこう呟きました。


「【四方結界】、この部屋の4隅に札を設置しておきました、これであなた方は私を倒さない限りここから出られません」


「くっ...、ならば速攻で倒すだけだ!!」


 俺が焦っているのは他でもないプラルちゃんの為だ。


 先ほど体を切り裂かれてしまった彼女からは今でも血が滴り出てきている。


 このまま放っておけば恐らく出血死は免れないだろう。


 それを感じ取った俺は剣を振りかざしてあの技を放つ!


「悪いけど遊んでいる場合はない! 俺の必殺技で決着をつけてやる!」


 そう言いながら思いっきり剣を振り下ろしました。


「【ブレイブ・ソード】!!」


 勇者の究極奥義が放つ俺でしたが...。


「【ブレイブ・ソード】かつて白銀の勇者が使っていたとされる勇者の剣技至高の技...、それがこんなにな訳がないでしょう!」


 彼女はそう叫ぶと俺の【ブレイブ・ソード】を刀の一振りだけで打ち消してしまいました。


「そんな...、俺の【ブレイブ・ソード】が...1発で掻き消されるなんて...」


 【ブレイブ・ソード】を破られた事により、一瞬にしてペースを彼女に握られてしまうのでした。

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