　最初は皆があまりの朝食の多さに嫌そうな顔をしていたが、実際に朝食を食べだすとその不機嫌そうな顔は笑顔に変わっていきました。

「美味しい！」

「このお肉...！　しっかりと下ごしらえがされていたんですね！　肉の旨味がしっかり出てます！」

「こちらのお魚もいけますわよ！　流石ケロナお姉様です！」

「ハムハム...モグモグ...、美味しい...」

「ケロナ、悪いけど暖かい紅茶を頼む、君の水があれば毎日美味しいお茶が飲めて幸せな気分になるよ」

「ガツガツガツ！！　美味ぇ！！　ケロナちゃんの手料理美味すぎる！！」

　その団欒風景を見ていると思わず私も笑顔になってしまいました。

「ふふっ...」

　皆で一緒の食卓を囲み、楽しみながら食事を取るという事の大切さはこうしてみると凄く身に染みて感じる...。

　私も自分の料理の腕の自信がある訳じゃありませんけど、こうして皆が美味しそうに私の作った料理を口に運んでくれているのを見ていると作った甲斐があるという物です。

　私も自分の食事をとりながら皆の食事を眺め続けて静かに笑っているのでした。

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