第471話 豪華な朝食②

「お姉ちゃんおはよう...」


「お姉様おはようございます」


「皆さんおはようございます」


「おはよう」


「うぉ!? 朝食めっちゃ凄いじゃん!」


 キィアだけが今日の朝食の豪華さに突っ込むと、皆も次々に声を出した。


「今日の朝ごはんすご〜い!」


「私...こんなに食べれるでしょうか?」


「...すみません、朝食をこんなに頂く文化ではない物で...、昨日のスープとご飯を少々いただければ私は満足です」


「...僕も同じだな」


「なんだよ皆! よ〜し! なら俺が残った食べ物を全部食べてやる!」


 今にも食事に飛びつきそうな彼に私は言いました。


「その前に手を洗いなさい、私が綺麗な水を出してあげるから全員手を洗ってからご飯にしましょう」


 私の言葉で皆が手を洗ったのを確認した後で食事にしましょうか。


 そう思って自分が席に着いた瞬間にこう思いました。


(うわ...ちょっと作りすぎたかも...)


 ご飯とスープだけで朝食なんて済ませたらいいはずなのに、焼肉の側に焼き魚を置いてるのだからボリューム満点だ。


 でも、作ってしまった物は仕方ない。


 私達は両手を合わせて「いただきます」と復唱した後にご飯へと手をつけ始めるのでした。

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