第328話 メイア⑤
取り敢えず寿司を食べたくなったので寿司屋に入る。
「こんな店に入ったのメイア初めて!」
その言葉に私は愛想笑いをしました。
(まあ...、見た目ゴスロリ衣装だもんな...、きっと他の国から来た不思議ちゃんってだけだろう...)
寿司の一つでも食べさせてあげればきっと満足して帰ってくれるだろうと思い奢る事にしよう。
「じゃあまずはサーモン2つ!」
私の問いに店主が寿司を握りだす。
数秒と言う素早い手つきで立派なサーモンが4貫作られました。
「凄く早い!」
と目を輝かせながら呟くメイア。
「じゃあ食べようか、頂きます」
私の仕草に遅れて彼女も手を合わせる。
「頂きます...」
私が箸を使ってサーモンを醤油に浸す所を見た彼女が真似をしようとしていましたが...。
「あれっ? 上手く持てない...」
箸を握るのが難しいらしく、何度もサーモンを取りこぼしていました。
「上手く持てないの?」
私が聞いてみると...。
「うん」
と素直に返してくれました。
と言うわけで急遽メイアに箸の握り方を教える事になるのでした。
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