第702話 アポロとのお話

「別に良いわよ、1時間くらいならね...」


 ライファー様が意外と許してくれたので、私とアポロは外で会話していました。


 〜大帝城バルコニー〜


「う〜ん! 良い景色だね〜! 流石は大帝様の住まう城だとは思わないか?」


 そう言われたので答えてあげましょうか。


「まあ、良い景色だとは思うけど、アポロがいるせいで台無しね」


「ははっ、こりゃ手痛いね」


 彼はそう笑いながら本題に入りました。


「ところでケロナ、君は本当にライファー様に【魅了】されきっているのかな?」


「...どう言う意味?」


 いきなりそんなどうでも良い事を聞いてくる彼に私はそう返す。


「いいや、ただあんな簡単に君が【魅了】されるなんて僕には思えなくてねぇ...、それに、あの2人...まだ生きているよね?」


「...」


「君は落雷を落としたけれど、彼女達には直撃させていない、それだけでも疑う余地はあると思うけれど、なによりも【魅了】されきっているような魔力の乱れが見えないんだよねぇ...」


 ニヤニヤとした表情で私のことを見てくる彼に私はこう呟くのでした。

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