第285話 ホビットの里崩壊!
私は一度のジャンプでダンジョンの上の階に登り、そのままホビットの里に向かって一直線に向かいました。
(まずいまずいまずい!!)
全力で走りながらも自身に回復の魔法をかけて拷問による蓄積ダメージを少しでも多く回復しておく。
正直言って【蒼いオーラ】のない状態で【雷鳴蝶】に一矢報いれるのかは謎ですが、やるしかありません!。
私がホビットの村にたどり着くと、既に村は焼き払われており、その仲で蠢く人影が見えました。
そう...、【雷鳴蝶】です。
奴はホビット族の血肉を喰らい、自身の経験値としていました。
そんな中、私の方によろりよろりと向かってくる人影も一つ見えたので急いで近寄る私。
「大丈夫!?」
そう叫ぶと彼女は地面に倒れ伏しこう言いました。
「なぜ...なぜなのですか...? 生贄はちゃんと用意した筈...、約束を守っていたのに何故私達ホビットがこんな目にあうのですか...」
そう、私の目の前で倒れたのはプラルです。
彼女は涙を流しながらも、私の顔を見てこう呟きました。
「貴女は...! ふふっ...、もしかしたらこれは天罰なのかもしれませんね...、今まで他人を犠牲に生き残ってきた浅ましい私たちへの天罰...」
そう呟いた彼女はだらんと腕を地面につける...。
「プラル...」
私はサラよりも小さい彼女の体を優しく地面に置くと、炎の中に舞う奴の元へと向かうのでした。
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