第253話 若頭との決着!

 私の渾身の一撃【ケロっといりゅ〜じょん☆】が炸裂する!!。


 砂鉄の硬度を最大にし水の勢いも最高にした...。


 これで決めきれないのなら、何をしても彼は倒せないだろう。


(これで...決める!!)


 全力の一撃を彼にぶつけると、彼は私の攻撃を真正面から受け止める!。


「悪いけど、僕だって負けるわけにはいかない!!」


 凄まじい硬度の回転体に腕を突っ込み、逆回転の力を入れてきた!。


 しかし、流石のマサツグでも【ケロっといりゅ〜じょん☆】は止められないようだ。


 ズガガガ!!!。


 と言う音と共に彼の体が回転し始める!。


「行った!!」


 一度体を回転させてしまえば後は楽勝だ。


 回転の勢いに乗った彼の体はどんどん加速度を増していき、私の作り出した螺旋の渦に巻き込まれて引き裂かれている!。


 ある程度ダメージを与えた後で技を解く私。


 一応確認はしておくが、殺してはいないと思う。


 ゆっくり彼の方に視線を移していると...。


「なっ!」


 なんと! 彼は血まみれになってもまだ戦おうと立ち上がって身構えているではありませんか!。


「まだ...まだ...!」


 そうは言っても肩で息をしながら全身から赤い血を流しているのでもう諦めて欲しいのはこっちの方です。


「仕方ないなぁ...、ちょっと手荒いけど我慢してよ!」


 満身創痍な彼の背後に回り込むのは造作もない。


 私は素早く動いて彼の後ろに回り、首筋にトンっと軽い一撃をお見舞いするのでした。

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