第494話 【蒼極】VS【黒牛】③
「なっ...に?」
私の刀身は確かに彼の体を切り裂いて鮮やかな鮮血色に染まりました。
「ぐ...ウォォォォォ!!」
自らの体に傷が付いたことに腹を立てたのか私に向かって拳を放ってきますが...。
「【次元龍】」
『任せなさい』
私の意思とは関係なく砂鉄が巻き起こり代わりに攻撃を防いでくれました。
その間に私は力を溜め直して【蒼極】の力を最大限に刀に宿して斬りかかります!。
ザシュ! ザシュ! ザシュ!。
先ほどまで効かなかった私の攻撃が嘘の様に通る様になりました。
これには私の攻撃に合わせて【
仮に攻撃を喰らったとしても、【砂鉄】で受けてから【蒼極】のオーラを掻い潜っての攻撃なので、ダメージは大幅に軽減されます。
(【蒼極】と【砂鉄】の同時併用がこれほどまでに強力だとは...)
雷鳴蝶戦では喉から手が出るくらい欲しかった力ですが、こうして実際に使ってみると強力過ぎる事が体感として伝わってきます。
【砂鉄】の武装能力を【蒼極】による繊細な水の振動により攻撃力を何倍にも高めてくれているのでした。
(凄い! 鋼鉄と見間違える程に硬い奴の体がまるで豆腐やバターみたいに簡単に切れる!!)
凄まじいまでの火力に私自身驚いてしまいます。
「こんな事が...」
先程から驚きっぱなしのクラールに私はとどめの一撃を加えようとしているのでした。
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