第637話 全力の打ち込み②
「あらま...」
ポッキリと折れてしまったレイピアを眺めるアポロに対し、私は間髪入れず攻撃を続けた!
(ここだ!!)
丸腰となったアポロに太刀を浴びせた次の瞬間!!
「がぁ!?」
炎の腕が彼の腹の辺りから出現し、私を殴りつけていたのだ。
あまりにも唐突な一撃に私は反応できないまま吹き飛ばされる!
空中に水の玉を作り上げて受け身を取り、そのまま彼の姿を見てみると、どうやら彼の使い魔的な物に私は殴られたようだと言う事が分かりました。
「アポロ、遊ぶのはいいがほどほどにな」
「サン、助かったよ」
彼の背に立つ炎の魔人に私は圧巻する。
(あんな物を手下に従えてるなんて...!)
サンと呼ばれた魔人の姿はまさしく炎その物である。
相性でいえば間違いなく水を操る私のほうが上でしょうが、こうして前に立ってるだけで私の作り出した水の玉がもう沸騰し始めていました。
(このまま水の中にいたら茹で蛙になっちゃう!)
そう思った私は直ぐ様水の外に出て彼の姿を見据える。
「お〜怖い、女の子がそんな顔をするもんじゃないよ?」
そう煽られてしまいますが、今はこの状況を打破する事こそが大切です。
一応体に損傷がないか試してみましたが、意外にも損傷がほぼなかったので戦闘を続けましょうか。
足に力を入れて立ち上がり、私は再び刀を構えるのでした。
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