第299話 ビックベアー
私達が裸で抱き合っている中、それは姿を表しました!
体長3メートル程の大きな熊が私達の前に姿を表したのです!
「まずい! プラルは下がってて! あいつはホビット族にとって神聖なる生き物なんでしょ!? プラルが手を出せないんのなら、私が斬るしかないよね!」
そう言いながら刀を引き抜く私!
正直言って熊を相手にどこまやれるのか検討もつきませんが、力の限りやるしかありません!
しかし、実際こうして実物の熊を目の前にすると少々腰の引ける私。
(い...意外と大きいですわ!)
小さい私と違って体長が3メートルもある熊の恐ろしさは言うまでもない。
しかし、私達が生き残るには勝つしかないので刀を向けました!
「悪いですわね...、私達はこんな所で死ぬわけにはいきませんので...、ホビット族の神聖なる生き物と崇められているあなたを血肉とさせていただきます!!」
私が見栄を張っている中、プラルは祈りを捧げていました。
前の聞いた話ですけど、ホビット族は熊を狩る時に祈りを捧げてから狩りを行うと彼女が言っていたので、これが恐らく【祈り】なのでしょう。
しかし、プラルが祈りを捧げ終わるまでに熊が襲ってこないわけがなく、戦闘が始まってしまいます!
鋭い爪で私の首元を狙ってくる熊の一撃を躱す私!!
「あんなのを首に食らったらひとたまりもありませんわ!」
ギラリと光る爪を見ながらそう叫ぶのでした。
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