第684話 【ターランド王】⑨
「がはっ!!」
壁に叩きつけられた私は声を上げた。
(なかなかの風圧だ...!)
そう思いながら奴の方を見てみると、既にミカを取り込んだようで、赤いトカゲの状態のままカチカチになっているのが分かる。
柔らかそうに見えるのに、よく見ると【硬質化】しているので気をつけないといけないだろう。
最初は弱く感じていたはずの【ターランド王】だが、いつのまにかこちらが追い詰められている状況となっている事に驚いている。
(能力値が低いからと言って弱いとは限らない訳ね...、でも私は前の2人とは違うよ!)
戦いの経験が低いミルシュや自分が有利になるとイキリ始めるミカと私は違う。
そう思いながら身構えていると...!
「なっ!?」
ミカとミルシュの力を足したのであろうその物体は、先程とはまるで別格のスピードで私に襲いかかってきた!!
素早さも攻撃力も大幅に上がっている存在に対し、私は拳を振るうのだが...。
ガン!!! っとまるで鋼鉄でも叩いてるような音がする!
(硬い...!)
何発拳を入れてみても、これでは私の方が先にまいってしまうと直感した私は刀を引き抜いた!
「叩いてダメなら切り裂く!」
そう思いながら思いっきり刀を振るうのでした。
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