第312話 森は食料の宝庫③

 しばらく採取を行なっていた私達ですが...。


「だんだんと蒸し暑くなってきましたね...」


 エリーゼの言う通り蒸し暑くなってきました。


「雨が上がって太陽が出てきたからね、しばらくは蒸し暑くなるから早めに採取を終わらせましょう」


 そう言いながら手分けして採取を行う私達。


 しばらくしてお互いに持ってきたキノコを見合わせる。


「お姉様! 私も結構取れましたよ!」


「おっ、どれどれ...」


 アドバイスが聞いたのか毒キノコの数は減ってきたと思うけれど、やはり何個か毒キノコが入っていました。


「これはダメ、これもダメ、これは良いけど...まだ小さいわね、エリーゼ、キノコで小さいのは取っちゃダメだよ」


「なんでですか?」


「小さいキノコまで根こそぎ取っちゃうとそこにキノコが生えなくなっちゃうのよ、だからほんの少し残して置くのが基本なの」


「はえ〜...そうなんですのね...、一つ勉強になりましたわ」


 そう言いながらも結構キノコ取れたしそろそろ帰りましょうか。


「蒸し暑くなってきたし、食用キノコも結構取れたからそろそろ戻りましょうか」


「はいっ!」


 元気よく挨拶を行う彼女を連れてゆっくりと来た道を変えるのでした。

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