第458話 剣の腕前
「くそっ...」
「そらそらどうした? 勇者様なのだろう? もっと本気を出して欲しいものだな」
キィアの力技をあの細いレイピアで受けきれているのは単純にアポロの力加減が上手いからだろう。
余裕の表情で格上の剣捌きを受け切っている。
「がっ!?」
「隙だらけだ」
カァン! という乾いた音が鳴り響いたかと思うと、キィアの剣が宙を舞い地面に突き刺さった。
「ぐっ...くそぉ...!」
「君はもう少し基礎訓練をしたほうがいいよ、経験値は豊富みたいだけど元々の力が人並みよりちょっと高い程度だからね」
「...待って」
レイピアを鞘に収めようとしているアポロを止めたのは私だ。
「ケロナさん?」
アポロが不思議そうにしていると私は刀を引き抜いてこう言いました。
「私と一回
「剣のみの...ですか、お望みとあればこのアポロがお相手しますよ」
お互いの間合いに緊張感が増して行く中、私と彼の剣技のみによる戦いが始まるのでした。
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