「くらえ！！　【ブレイブ・ソード】！！」

　いきなりキィアの最強技が飛び出した！

(うわぁ...、もしかしてキィアってアポロのレベル知らないんじゃないの？)

　レベル150程度のキィアが全力でレベル50程度のアポロを殴ればどうなったのかと言うと...。

「ふん...、この程度の技など僕の魔法【フレア】の前では無力！」

　アポロは放たれた【ブレイブ・ソード】にとある呪文を放ち相殺する！

「【フレア】！？　なぜ彼があんな魔法を使えるんですか！？」

　驚くレイナに私は聞いてみた。

「そんなに凄い魔法なの？」

「はい、【フレア】は炎魔法最強クラスの全体攻撃魔法です、アレは炎の魔法の適正の高い私ですら覚えられなかった魔法なのでとてつもない代物なんですよ！」

　と興奮しながら彼女は叫んでいるが、私からすればレイナの魔法の方がよっぽど凄いように感じるのは気のせいだろうか？

(まあ、レベル差があるからしょうがないか...)

　メイアやエルサとやり合った後なので、きっとレイナもレベルアップしている事でしょうし、アポロの放った【フレア】がしょうもなく見えるのは仕方がないのかもしれません。

　が。

　それでもキィアの【ブレイブ・ソード】と同程度の威力はあると言うことで評価しておきましょうか。

「なにっ！？　俺の【ブレイブ・ソード】と同程度の魔法だと！？」

「ふんっ、レベル56の僕を相手に150の勇者様の技が同じ威力だなんて恥ずかしいとは思わないか？」

「くっ..！　言わせておけば！！」

「次は技の威力ではなく剣技の上手さで勝負か...、いいだろう！」

　魔法職であろうアポロはレイピアを上手く使い勇者キィアの剣技を捌く！

(アポロの剣の腕はなかなかに高いね...)

　こうして見てみると意外と見応えがありました。

　単純に剣で打ち合ってるときにはね...。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい